eスポーツ分野で世界最高峰のエンターテイメント企業「100 Thieves」を知っていますか?
100 Thievesはeスポーツ団体というだけでなく、ゲーム関連のアパレルとしても非常に競争力のある企業です。熱心なファンが限定のスウェットやTシャツ、パーカーといったアイテムを購入し、5分間で50万ドル(約5300万円)以上の売上を記録することもあるほどの人気を誇り、The Vergeはその人気っぷりを「Supremeのような確立されたストリートブランドを彷彿とさせる」と表現しています。
How 100 Thieves became the Supreme of e-sports – The Verge
https://www.theverge.com/2019/9/5/20849569/100-thieves-nadeshot-esports-supreme-drake
100 Thievesとは?
2017年に「Nadeshot」としても知られる元プロゲーマーのマシュー・ハーグ氏が設立した企業です。プロゲーマーとしてキャリアをスタートし、その後YouTube上で有名人となり、ハーグ氏は自身の経験を活かし、eスポーツ・YouTube・ストリーミング・アパレルという異なる分野を結びつけたエンターテインメント企業として100 Thievesが立ち上がりました。
eスポーツ団体の多くが通常のプロスポーツチームのように、多くの選手と契約し、大会で優勝し、スポンサーを増やすことでチームを成立させていますが、ハーグ氏はそういったeスポーツ団体としての常識を自分のチームが発信するコンテンツやチャンネルに多くの人々がアクセスする、巨大なファン層を持った団体になることを目標としたそうです。
100 Thievesが最初に大きな活躍を見せたのは2017年の後半のこと。名だたる有名企業がバックについたeスポーツチームと同じく、League of Legendsのプロリーグに参戦することとなります。その後、100 ThievesはフォートナイトやCall of Dutyといった人気タイトルのeスポーツチームも持つようになり、同社の3つの軸である「ゲーム」「コンテンツ」「アパレル」をそれぞれ独自の方法で拡充しています。
ストリートブランドの旗手がアパレル分野のVPに就任
2019年6月には元Dota 2のプロプレイヤーであるJacob Toft-Andersen氏が、100 Thievesのeスポーツ分野のVPに就任。同年7月にはストリートブランドのReigning Champからダグ・バーバー氏を引き抜き、100 Thievesのアパレル分野のVPに就任させています。関係者を引き抜くことだけで力をつけてきたというわけではなく、100 Thievesが最初に雇った従業員であるジャクソン・ダール氏は、YouTube・Twitch・ポッドキャストといったコンテンツを取り扱うエンターテインメント部門のリーダーを務めているそうです。2018年10月には人気ラッパーのドレイク氏が100 Thievesの共同オーナーとなっています。
100 ThievesのYouTubeチャンネルの影響
現在のチャンネル登録数は136万を超えています。100 Thievesのアイコンであるハーグ氏や、所属するプロゲーマー、モデル、クリエイターたちは全員が100 Thievesのアパレルグッズに身を包んでいます。100 Thievesのアパレル戦略はタレントそれぞれのつながりからか非常に注目度が高く、発売から数分で売り切れることも多いそうです。
100 Thieves – YouTube
多角的な100 Thievesの運営
設立当初の方針をブレずに展開しプロチーム運営だけでなく、コンテンツ、アパレルも成立させていく多角経営はeスポーツの市場で継続的な成長を考えれば非常に重要です。
100 Thievesは今年に入り、ファッションブランド『GUCCI』とコラボし限定アイテムをリリース。
また先日『TOYOTA』の高級車ブランド「レクサス」とパートナーシップ契約を締結したことを発表しました。
まさにゲーム関連ブランドでアパレル&ライフスタイル企業としてゆるぎない企業として成長しています。
ご存知なかった皆様もぜひチェックしてみてください。