先日行われたオールスター競輪で、寺崎浩平選手が見事優勝を果たした。
しかし、この結果に対して一部のファンや関係者の間で“ある疑念”が囁かれている。
レースでは脇本雄太選手が序盤から果敢に仕掛け、いわゆる「死に駆け」と呼ばれる形で脚を削った。結果的に番手にいた古性優作選手も勝ち切れず、ゴールラインを先頭で駆け抜けたのは寺崎選手だった。
グランプリレースではラインが独特になりがち。ラインが4つ以上に分かれている「細切れ」になる場合がほとんど。今回のオールスターでも「細切れ戦」になりました。
細切れ戦はラインの並びによって変わるレース名称の1種で別名「四分戦」とも呼ばれ、ラインの数が多く細かく別れていることからこの呼び名がつきました。
ちなみに、細切れ戦はラインの数が多く競争が激しくなるため、予想難易度が高いレースの1つ。
後半ゴール前の古性優作選手の動き・・
「死に駆け」とは
今回のレースの最終コーナー前後のバック時点での脇本選手の動きのこと。ある選手が自分は着外覚悟で全力で逃げることで番手や仲間を勝たせるための献身的な走りを展開することです。成功すればライン全体の戦術勝ちになるという競輪独特の“自己犠牲の戦法”です。
この展開について、一部では「寺崎に勝たせるためのヤリレース(意図的な展開操作)ではないか」という見方も浮上しているが背景には、競輪業界特有の“業界あるある”の戦略。グランプリは業界最大の舞台であり、スター選手が出場した方が盛り上がる。
すでにグランプリ出場が確定している選手は、あえて別の仲間を勝たせることでレース全体の興行価値を高める場合があるのも周知の事実。レース終了後の近畿勢の讃えあえからも推測できるように近畿ラインの気持ちが詰まった良いレースではありました。
このあたりの選手同士の人間ドラマが競輪の面白いところではありますが勝たせた選手が次のグランプリで「主役」となり、より大きな集客・話題につながる狙いもあります。
もちろん、これが実際に行われたかどうかは定かではないですが。競輪はライン戦のスポーツであり、結果的に「死に駆け」や「番手有利」の展開が勝者を生むことは珍しくない。だが、今回のレースは「寺崎に勝たせるための流れだったのでは」という声がネット上で散見されるのも事実。寺崎は先輩達2人に華を持たせてもらったお返しの動きになるのか、グランプリも獲らせてもらうのか。そのかわりに次のGレースでもある親王杯と競輪祭は譲る動きを展開するのか・・
競輪におけるこうした“疑惑”は昔から度々囁かれてきた。ファン心理として「筋書きのないドラマ」であってほしい一方で、「業界の思惑や選手同士のドラマが絡んでいるのでは」と感じさせる展開があるのもまた、この競技の奥深さと複雑さを物語っているのかもしれない。
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